こんにちわ、僕です。


久々の、事件です。


8月29日未明、mixiのモンストこと「モンスターストライク(以下、モンスト)」がAppStoreから削除されるという出来事がありました。

モンストといえば今や知らない人のいない無料スマホゲームの筆頭です。今どきテレビでバンバンCM打てるくらいだから儲かっているのでしょうね。

今回モンストがAppStoreから削除された件の詳細については4gamerに寄稿された山本一郎さんの記事が詳しいです。


【山本一郎】モンスターストライクがApp StoreからBANされた件につきまして
http://www.4gamer.net/games/236/G023612/20150829014/


記事によると削除された理由は以下であるとされています。
  • 友人招待や商品特典などの「シリアルコード」入力でアイテム配布などの規約違反行為
  • 無料ランキングの不正操作を行う可能性のある行為
  • 外部サイトでのリセマラを黙認しダウンロード数を水増しする行為
  • 自演招待代行業者を取り締まらず、ダウンロード数を水増しする行為

これらが何故不正行為に当たるかというと、「AppStoreレビューガイドライン」の"3.10"に抵触するからです。
Developers who attempt to manipulate or cheat the user reviews or chart ranking in the App Store with fake or paid reviews, or any other inappropriate methods will be removed from the iOS Developer Program

App Storeでのユーザーレビューやチャートのランキングを不正操作した開発者は、iOSデベロッパプログラムから削除されます
これは僕も仕事で運用しているアプリで警告を受けたことがあります。その時はいわゆる「招待コード」を利用してインセンティブを付与する仕組みを指摘されました。その後すぐに仕組みを取り下げたのでストアから削除されるなどの大事には至りませんでした。

今回の措置は見せしめである

僕が警告を受けた後も、何食わぬ顔でバンバン招待コードを発行し続けているゲームがたくさんあったので、その時は「運悪くウチだけ招待コードが見つかったんだ・・・」と落胆しました。

ところが今回のような事件が起きて、改めてわかったことは「Appleは定期的にゲームを巡回している」ということです。

わざわざランキングトップのモンストをストアから削除したのも「見せしめ」のためだったんです。

招待コードを発行したり、友だち招待でインセンティブを付与する仕組みは今や無料のスマホゲームでは基本となっている施策です。おそらくAppleは多くのデベロッパーに僕が受けたのと同じ警告を発していたのでしょう。それでも不正は横行しつづけ収拾をつけるのが難しくなったため、一番インパクトが大きいであろうモンストが目をつけられてしまったわけです。

Appleの判断は正しい

もともとAppleという会社は商売っ気のない企業です。AppStoreもプロ・アマ問わず優秀なアプリが作れれば誰でも等しく評価されるプラットフォームになっています。

しかし現実は、システムの隙間を縫って、資本力のある企業が広告戦略を使ってストアのランキングを独占するという状況が続いていました。素人がアイデアだけで勝負することが非常に難しい状況になってしまっていたんです。

でもAppleは黙って見ているだけではありませんでした。普通に考えれば、不正行為をしているとはいえ日本で最もお金を産み続けるアプリを削除することはビジネス的にはマイナスしかありません。それでもAppleはモンストに警告を発しついにはストアからアプリを削除するという英断に踏み切りました。

今回のAppleの英断には「アマチュアのプログラマーがもっと多く育ってほしい」というメッセージが含まれている気がしてなりません。ビジネスよりクリエイティブの可能性を大切にする企業、最高じゃないですか。


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AppStoreにおけるアプリの審査基準の中にはAppleに一方的に有利でいやらしいものもあり、一概に全てが素晴らしいとは言い切れません。

だけど、今回のモンストのストア削除は英断だし素晴らしい判断だったと思っています。これによって今後、ストアのランキングがゲームに独占されるということは減るでしょうし、本当に優秀で評価されるべきアプリが世に出やすくなるでしょう。

それに伴い、優秀で面白い開発者の方がたくさん出てくるといいですね!


それでは今日はこのへんで。
でわまたー。