こんにちわ、僕です。

今日は誰もが知る大ヒットスマホゲーム、パズドラこと「パズル&ドラゴンズ」を取り上げたいと思いますが、ただ取り上げてもつまらないので、「パズドラ」に見るヒットするスマホゲームに欠かせない要素について考えたいと思います。


あくまで僕の主観による分析ですので、悪しからず。

早速まずは欠かせない要素から。



1.戦略性が高い

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所謂、手持ちのユニット(カード)を何種類か組み合わせて勝負に挑むタイプのゲームで一番楽しく熱中する瞬間というのは、デッキをああでもないこうでもないと考えながら組み上げている時間です。これは間違いないと思っています。


無論ユニット(カード)を集めるタイプのゲームであれば、大抵の場合この要素が入っています。

ただし、ほとんどのゲームは要素を真似ているだけで、パズドラに匹敵する絶妙なゲームバランスを有しているタイトルはなかなかありません。

とにかくパズドラは、モンスターの持つスキルの組み合わせによる戦略性が非常に高いレベルで設計されており、ユーザーを飽きさせない要素のひとつになっていると言えます。


しかもパズドラはゲーム部分にパズルを採用しているため、パズルの上手い下手によって活かされるスキルが存在し戦略の幅が広くなるよう設計されているのも見事かつ絶妙なところです。



2.実際のゲーム部分は難易度が低い

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これもかなり重要な要素の一つだと思っていて、パズドラのパズル部分はパズルゲーム単体として見た場合、それほど難しいゲームにはなっていません。

ちょっと練習すればある程度の連鎖は作り出せますので、女性や子供、場合によっては高齢者の方でも楽しめるかもしれません。


スマホ上で楽しむゲームは、短時間で手軽に楽しめるべきですし、だれでも楽しめる裾野の広さを持っていることはとても重要な要素だと思うわけです。


また、さらに難易度の低い「土日ダンジョン」の存在もかなり重要です。

「土日ダンジョン」は通常5色のパズルが3色になることでとても簡単に連鎖が可能で爽快感の高いパズルをプレイすることができます。これが土日のリラックスした時間ととても相性がよく、ついついプレイしたくなるのです。



3.手を抜いていない


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パズドラ以降、スマホゲームにおいてはユニット(カード)に属性という概念を持たせることが一般的になりました。


よくあるのが、火の属性(赤)水の属性(青)木の属性(緑)といった具合に色で属性を表現する手法ですが、僕から見て手を抜いているなと思うゲームは、レア度の低いユニットを同じ絵の色違いだけで属性の違う異なるユニットとして表現しているものです。


パズドラはここも見事で、レア度の低いユニットであっても同じ絵を使いまわさず、同じ種類のキャラクターでも属性が違えば少しずつ違うデザイン(でも同じ種類とわかる)のキャラクターとしてリリースしています。


これによってレア度の低いキャラクターであっても愛着がわき、プレイ時間が伸び、結果的に継続率が高くなる要因の一つになっているはずです。


ちょっとしたことかもしれませんが、この丁寧さこそがパズドラを大ヒットゲームに成長させた理由の一つであることも間違いないと思っています。



おまけに、おそらくゲームのヒットとは因果関係のなさそうな、個人的に蛇足だと思う要素についても触れておきます。



いらない要素1.ストーリー性


そもそもちょっとした空き時間にプレイするスマホゲームにおいて、ストーリー性を楽しんでもらうために冗長なテキストを読ませることが、ユーザーの牽引につながるのでしょうか?


ストーリーもゲームも楽しみたいというユーザーももちろん存在すると思いますが、それをスマホゲームで実現するにはボリュームに少し無理があるような気がしています。


ご存知のようにパズドラにはストーリー性がありませんので、ストーリー性があることとそのゲームがヒットすることに因果関係はないと断言できます。



いらない要素2,豪華な声優陣



そもそも据え置きのコンシュマーゲームなどは音が出ていることが当たり前なので、豪華な声優さんを起用することはゲームの売りの一つになりえるでしょう。


ほぼスマホがマナーモードになっている一般のユーザーが、わざわざキャラクターのボイスを聞くためにイヤホンをしてまでゲームをプレイするでしょうか。


スマホゲームは「音を出さない状態」がデフォルトです。ゲームとして音の要素は欠かすことはできませんが、スマホゲームにおいてそれ自体を売りとすることは非常にむずかしいことなのではと思います。


またしてもパズドラはボイスなどは一切入っていませんので、声優の起用がゲームのヒットと因果関係があるとは言いがたいところです。



今回は最初に述べたとおりパズドラがヒットする要因となった要素について列挙したまでで、もちろん、上記に当てはまらないゲームでもある程度のヒットを生んでいるタイトルはあるようですし、これらがヒットの条件と言いたいつもりはありません。


ただしやはりパズドラは、シンプルなゲーム性の中にもそれらを絶妙なバランスで成立させているタイトルだからこそ、社会現象を巻き起こすほどのヒットを記録したのだと言えますし、他社がいくら外側だけ真似をしても同じようなヒットタイトルを生み出すことができなかったのも納得ができます。

このところは運営期間も長期化し、他社製タイトルの台頭で売上も下がりつつあるようですが、ガンホー様がここからどのような戦略と戦術を打ち出してくるのか楽しみです。


でわまたー。