早速、第2回目のレビューは「白猫プロジェクト」を取り上げたいと思います。


白猫プロジェクト
デベロッパー:コロプラ
リリース日:[Android]2014年7月14日 [iOS]2014年7月25日
公式サイト:http://colopl.co.jp/shironekoproject/
ダウンロード:
[Android]https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.colopl.wcat&referrer=a%3D12345%26c%3D1758%26p%3D00001
[iOS]https://itunes.apple.com/jp/app/id895687962


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同じくコロプラさんの大ヒットスマホゲーム「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」に対をなすタイトルとしてリリース前から話題になっていたタイトルです。


「白猫プロジェクト」というのは仮称だと思っていたのですが、そのままのタイトルでリリースされました。


ゲーム自体は「聖剣伝説」風のアクションRPGとなっており、「ぷにコン」と呼ばれるバーチャルパッドを使用して指一本で操作できるのが特徴です。


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2種類のガチャで入手できる「武器」と「仲間」を育てながらゲームを進めていきます。
「仲間」はパーティに3人まで組み込むことが可能ですが、ゲーム中は主人公と仲間を切り替えながら攻略していく形になります。


クエスト中は、プレイヤー1体とフレンドキャラ1体の合計2体までしか参加できず、この辺は同社の「スリングショットブレイブス」に似ていますね。


特徴のひとつに、昨今のソーシャルゲームでは当たり前のシステムとなっている「スタミナ制」が存在しないことが挙げられます。
スタミナ制は昨今のソーシャルゲームの課金ポイントとなるシステムなので、これはかなり思い切った仕様だと思います。


実際の課金ポイントには、「武器ガチャ」「キャラガチャ」「クエスト中の復活」「タウンで建造中の建物を即時完成させる」という要素がありそれぞれ"ジュエル"という仮想通貨を必要とします。


ただし、このゲームでは個人的に蛇足だと思う点がありました。


それは「タウン」です。
「タウン」とは主人公たちが住む飛行する島のことを指します。物語上はこの飛行する島とともに各地を移動する展開になっています。


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この「タウン」は最初はただの平原で建てる建物の種類によって、特定のジョブのパラメーターに補正がかかるルールになっています。


ここまではいいのですが、さらにこの「タウン」には"建物の配置"という概念があり、建物の建設時にクォータービューで建物の位置を指定する必要があります。


しかし、どこに配置するかで何かが変わることはありません(今のところ、ですが)。
どこに何を配置しても同じです。
所謂「クラッシュオブクラン」系のゲームは流行りですから、うまいこと要素を取り入れたかったんだと思いますが、ただ足し算しただけの印象が強く、新しさが一切感じられないのが残念なところです。


例えばプレイヤー同士が「タウン」の資源を奪い合う、みたいな遊び方があればいいですが特にそういった要素もなく、今のところ「タウン」は好きな様に建物を並べて見て楽しむ、くらいしか遊び方はありません。


蛇足というほどではありませんが、仲間たちもガチャで増やしていくシステムの割には育てる方法がスフィア盤の拡張という、これまた手間のかかるシステムになっています。


それから、もうひとつ特にイケてないと思うところがありまして、それはUIです。


UIにおいて何かを選択したときに「はい/いいえ」「OK/キャンセル」などの選択肢が表示されますが、このゲームでは押して欲しいはずの「OK」などのボタンが全体的に赤色で、押してほしくないはずの「キャンセル」などのボタンが緑色でデザインされているという、セオリーからは真逆のデザインになっています。


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これはゲームに限ったことではないですが、UI/UXをよく理解していない人によくある間違いで、「目立つから」という理由だけで押してほしい方のボタンを赤にしてしまう例はよく見かけます。


ちょっと考えればわかることですが、赤色というのは警告の色でありどちらかというとネガティブな意味を持つ色です。道路の信号を思い浮かべていただければわかると思います。


このUIの所為で、OKを押したつもりがキャンセルの方を押していたりすることが多々ありました。ちょっとしたことですが、UIの基本ですので気になってしまいました。


と、まぁ色々書いてきましたが、実際はまだサービスが始まって時間もそんなに経っているわけではないので、まだまだ進化の余地はあるかと思いますし、それを期待しています。


会社でもプレイしているメンバーは多いので、しばらくは協力プレイなどを楽しみたいと思います。